カーリルで本探し その2
昨日の日記の続きです。
「カーリル 日本最大の図書館検索サイト」
この「カーリル」、かいつまんで説明すると、
「自分の利用している図書館を登録しておいたら、
本の検索と同時に所蔵確認も一緒にしてくれる」
サイトです。
「ん?それって二度手間じゃないの?最初からOPACで検索すれば良いじゃない」
と思われるかもしれませんが、確かに図書館を1つだけ利用している
方にとってはそうかもしれません。
しかし、もし2つ以上利用されているなら断然カーリルがオススメです。
カーリルはあらかじめ自分の利用している図書館を登録しておけば
(もちろん2つ以上、登録することが可能)、
その登録した館全ての所蔵を確認してくれるのです。
例えば地元の市立図書館をメインで使ってるけど
近隣のA図書館も利用できるので市立図書館になければこちらを使う、
たまに勤務先にあるB図書館も利用する、
それら全部になければ県立図書館の所蔵を確認して取り寄せする、
と言った場合、従来なら市立・A・B・県立全てのOPACを
いちいち検索しないといけないのですが、
カーリルならこの4つの図書館全てを登録しておけば、
1度検索するだけで4つの館の所蔵全てを自動で確認してくれるわけです。
そして、1つの館のみを利用している方にとっても、
実はカーリルを利用するメリットがあります。
それは検索画面がとても見やすいこと。
検索結果には表紙が表示されるので書名が曖昧でも
表紙がわかっていれば探し出すことができます。
さらに本の詳細ページはまず大きく書名が表示され、
続いてその下に各図書館の所蔵状況・資料の状態が色分けされて表示され、
ぱっと見て視覚的にわかりやすいようになっています。
従来の図書館のOPACよりとてもユーザビリティが高い。
さらにカーリルの便利なところは、
登録している館がオンライン予約システムに対応していれば、
予約ページへのリンクも表示されるところ。
「あ、これあそこの図書館持ってるじゃん!予約しとこっと♪」
という場合にもすぐ対応できる。
これが私にとっては何より便利でした。
地元の市立図書館と府立図書館を同時に検索でき、
所蔵があればカーリルのリンクから即予約、
なければ紙の申込用紙に記入して取り寄せ、
とスムーズに所蔵確認・予約が行えるようになりました。
上手いこと使いこなすとOPACを使うより2倍、3倍は早くなったでしょうか
(他にも色々コツがありますので知りたい人がいればまた書きます)。
おかげさまでずいぶん仕事が楽になりました。
しかしカーリルちょこっと弱点があります。
それは、
1.アマゾンに無い本は検索できない
2.アマゾンのデータをキーワード検索するので、
全く意図しない関連本が検索されたりもする
カーリルはアマゾンの商品データベースを用いているので、
当然ながらアマゾンに存在しない本はそもそも検索すらできません。
相当古い本や絶版本、市場に流通しない本などは検索結果にすら出ないので、
実際には存在するのに「あ、この本出てこないや、書名間違ってるかな」
と勘違いしてしまう可能性もあります。
また、あくまでキーワード検索なのでそのキーワードが含まれていさえすれば、
全く関係の無い畑違いの本も検索結果に出てくる可能性があります。
こればっかりはどうしようも無いかな…
ともかく、複数の図書館を利用している人もそうでない人も、
もしその図書館にOPACがありましたらぜひカーリルをお試しあれ。
ってこれじゃ宣伝マンみたいですね(笑)
けど司書さんにとっては本当に便利なサイトです。