4年3ヶ月を振り返る その2

昨日からの続きです。


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とりあえず途方に暮れていてもしょうがないので、
どんな本があるかをざっと知るために書架整理をした。
しかし頭の中はちっとも本のことなど頭に入らず、
「どうすんべか…」とずっと考えていた。


目下のところ、今一番何とかしないといけないのは読み聞かせだ。
こちとら司書経験もまだ半年、それも大学図書館
子育ての経験も当然無いので、読み聞かせの経験など皆無。
また、子どもの頃読んでもらった覚えもほとんど無い。
一体全体、どんな風にすれば良いのか…と悩んでいたら、
ふと、市立図書館で毎週土曜日読み聞かせをしているのを思い出した。
調べてみたら、ちょうど明日行われる。
というわけで時間通りに行って、
「おはなしのへや」なる中で始まるのを待っていた。
幼稚園・保育所ぐらいの子どもがぽつぽつと部屋に集まってきて、
いよいよ読み聞かせが始まった。



………



これをオレがやるのか………



正直に言うと、この時点で、


「あぁ、どうして学校図書館で働こうと思ったんだろう…」


とひたすら後悔した。
自分の性格を考えて、読み聞かせは最も苦手とするような分野のことだった。
これをやらなければならないのか…
と頭を抱えた。けど、後悔先に立たず。やるしかない。
その日読まれた本と、市立図書館の司書さんに事情を話して
オススメの本を何冊か借りていった。



週が明けて月曜日。
高学年の子どもたちに「あの先生誰やろ?」と言われつつ入学式が終了。
終わってからは、図書室にこもってひたすら読み聞かせの練習。
市立図書館の司書さんは懇切丁寧に
初心者男性でも読みやすい絵本を選んでくれたので、
何とか様になっているのかなぁ…と思えるようにはなってきたけれど、
しかし実際子どもの前で読んでみないとわからない。
そもそも緊張して読めないんじゃなかろうか…という不安がよぎる。


そうして、次の日に始業式も終わり、
その次の日にいよいよ初めての図書の時間を迎えた。



(2回目なのにまだ1週間経ってない…どんなけ振り返るんだ、と思いつつ、続く)