パスファインダー作り


職場の研修でパスファインダー作りをしました。
パスファインダーとは、

「特定のトピック(主題)に関連する資料の探し方をまとめた1枚の印刷物(リーフレット)」


(石狩管内高等学校図書館司書業務担当者研究会「パスファインダーを作ろうと情報を探す道しるべ」学校図書館協議会、2005年3月、p8より)


というもの。
主に高校〜大学図書館で作成・利用さているようです。
小学校で作成しているという話はあまり聞かないのですが
(聞く機会がなかっただけかも)
小学校でも調べ学習は盛んに行われていますし、
何より小学生は高校生よりもなお
調べるスキルがまだ身についていないのですから、
パスファインダーによって調べるための道筋を
示してあげる必要があると思います。
というわけで、上記の


パスファインダーを作ろう―情報を探す道しるべ (学校図書館入門シリーズ (12))

パスファインダーを作ろう―情報を探す道しるべ (学校図書館入門シリーズ (12))


を参考にして、小学生向けに
パスファインダーを作成してみたのですが、
しかし、困ったのは「1枚ものに収める」こと。


小学生はそもそも調べるための最初の段階も、
「テーマを決める」ところでまずつまずきます。
テーマを何にするか迷う、そもそも思いつかない、
間違ったテーマ、調べ用のないテーマにしてしまう、
などなど…。
なので、パスファインダーにテーマ設定のガイドも載せたい。
しかしそうすると1枚にとても収まらない…。
で、苦肉の策としてこの「テーマを決める」部分と
本来のパスファインダーの部分を分け、


パスファインダー「調べるための道案内 テーマ編」
パスファインダー「調べるための道案内 本探し編」


の2枚を作成しました。
「テーマ編」ではまずその調べ学習の大きなテーマを
おおまかに6つほどの小テーマを明示し、
どれか一つを選ぶようにします。
例えば6年生で「歴史」というテーマならば、
平安時代、戦国時代、江戸時代、という風に時代ごとに分け、
どれかひとつ自分の調べたい時代を選ぶ。
続いて選んだ小テーマを百科事典で調べ小テーマの内容を把握し、
同時にキーワードをピックアップ。
そしてそのキーワードや自分の気になる事柄をさらにひとつ絞り込み、
最後にその絞り込んだ事項で「疑問を作る」。
ここまでが「テーマ編」のパスファインダーです。


「テーマの決め方編」の方は


しらべる力をそだてる授業!

しらべる力をそだてる授業!


を参考に作成しました。
今回作ったのは他の司書さんとの共同作成なのでアップできませんが、
今後自分で作ったものはほんとも!に
アップしたいと思います。